薬剤師の就職ジャンルは幅広く、主に
・調剤薬局
・ドラックストア
・病院
・メーカー(MR、薬品管理、研究など)
・予備校講師
他にも薬剤師が選ぶ仕事は数多くあります。
そんな中で、なぜ薬チは病院薬剤師を選択したのか
大学薬学生の就職活動中の考えと
薬剤師として働いて、分かった事・考えが変わった事など
について今回は話してみようと思います。
コロナ禍での薬剤師転職活動の経験から分かった事や転職事情と年収の変化(2020.11)
1.新卒で病院薬剤師を選択した理由(初就職活動中での考え)
1.薬剤師として患者と直接関わる
2.臨床に強くなるには病院薬剤師?
3.調剤薬局から病院への転職は難しい?
4.調剤薬局は閉鎖的なイメージ?
5.多職種の医療を身近に知る事が出来る
6.勉強のためなら給料は低くてもOK
と学生の頃は思っていました。
正直、調剤薬局と病院を比較した時に、調剤薬局にあまり良いイメージを持っていませんでした。
そして、上記の考えから病院を選択しました。
元病院薬剤師が解説。病院就職を考えているあなた、本当に業務内容と病院見学が重要。
2.病院薬剤師を経験、そして家庭を持ってからの考えの変化
薬剤師として働いて、分かったことは
そもそも「調剤薬局と病院の薬剤師では求められている事が違う」ということ。
のように、「今思えば!!」という事を上記の各項目毎に説明
2-1.薬剤師として患者と直接関わる
新卒での就職活動時は、患者に直に接する=受診した患者(病室や窓口で接する)
という考えであり、健康人の事は一切考えていませんでした。
薬剤師を経験して
「受診した人だけが患者」で、接するのはその人達だけで良いのだろうか?と疑問を持ち始める。
何故なら、
「ここまで患者と薬・病気に関しての考えが方や知識に、ギャップがあるのか」と驚かされる。
そして、「現在病気が有る人以外にも、病気や薬に関して教えてあげるべき」と考えるようになりました。
ふむふむ、、、
調剤薬局の地域密着型が重要と言われる事の重要性を発見。
病院薬剤師を経験して
病院では大きく関わるのは入院患者ということに気が付きました。ほとんどが既に何かの病気が有る人。
(もっともっと、医療講演などで健康人にも何かアウトプット出来れば良いのかもしれませんが、それは薬チの力不足でした。。。)
とにかく
病気が有る無いではなく、もっと多くの人と関わっていきたい。
病気とはどういうものなのか
病気にならないようにはどうすれば良いのか
薬を使うときの注意や基本的な知識はあるのか等
を多くの人に知ってもらいたい。と思うようになりました。
「今思えば!!!」
何も患者は受診する人や入院患者だけではない。
2-2.臨床に強くなるには病院薬剤師?
正直、今でもその通りだと思ってます。
今まで、医師・看護師・その他医療従事者にどれだけ
教えて貰ったか。
何よりカルテが見れる事がかなり大きいと思います。
臨床経過が追えるというメリット。
私は当直の空いた時間はネットサーフィンではなく、カルテサーフィンで
臨床経過を追って、分からない事はガイドライン等を調べる。というのを繰り返し
知識がグッと増えたと思います。
調剤薬局にはあまりない、注射薬が多くある事でも違いが出てくると思います。
しかし、薬剤師を経験して「そもそも薬剤師に求められているのは、臨床に強いという事が全てじゃない。」
病院薬剤師には病院薬剤師の
調剤薬局には調剤薬局の
求められている事がそれぞれ有る事を今では知りました。
経済財政運営と改⾰の基本⽅針(2021)から薬剤師関連の将来を推測
「今思えば!!!」
その違いに学生で気が付いていたら、病院薬剤師一択ではなかったかもしれません。
2-3.調剤薬局から病院への転職は難しい?
病院薬剤師の方が病気や薬の知識がありそうだという勝手なイメージで
調剤薬局から病院への転職は難しいと思っていました。
でも、実際はそんな事ありません。
調剤薬局の薬剤師も知識が豊富な人も、病院薬剤師でも全然知識がない人も沢山いました。
「今思えば!!!」
当たり前の事ですが、「結局は、薬剤師になってからの自分次第」だけでした。
なので、今では学生時のその勝手なイメージはなくなりました。
しかし、先程にもあったように「求められることの違い」により
調剤薬局から病院、病院から調剤薬局に転職するには
どちらにしても努力が必要だと思います。
2-4.調剤薬局は閉鎖的なイメージ?
関わるのは、調剤する患者がメイン。他の人とはあまり関わらない。
いえいえ、そんな事はありません。(私も最近の転職活動を通して、知りましたが、、)
例えば
医師・看護師との関わりでは、在宅往診、施設への往診
健康フェスタでは、地域の健康な人までも
「今思えば!!!」
人との関わり方や開放的かは、薬局の方針や自分次第です。(これも最近気が付いた)
なので薬チは現在の転職ではこういったのも視野に入れて探しています。
2-5.多職種の医療を身近に知る事が出来る
これは、まさしく病院薬剤師の方が多いと思います。
しかし、それは「接点」というだけ
病院に入ったから、自動的に他職種と深く関われるのか
というと、そういう訳ではありません。たしかに接点はかなり多いですが
深く関わるか又は少ししか関わらないでいるかは
これも結局は自分次第。
なので、他職種と関わり、経験値を得られるかは
病院を選べば自動的に付いてくるという訳ではないので注意です。
2-6.勉強のためなら給料は低くてもOK
はい、このセクションだけは家庭を持ってから気付いた事
給料は低くても全然OKと思っていた薬チ。
しかし
【プロフィール】でも書きましたが
いくら論文書いても、学会発表しても勉強してもお金が貯まらない!!!
「こんなんじゃ、いつになったら、マイホーム建てられるんだ!・・・待てよ?そもそも少しも貯金できてない?」
【プロフィール】薬剤師が貯金0でパパになった話(現在二児のパパ)
・・・給料に関しては、150°くらい考えが変わりました。
(あくまで薬チの価値観です)
給料は重要!!
もっと人生設計を学生時代にしていれば
ドラックストアでマネージャー職・・部長・・など給料面の長期的な考えがあれば
病院以外も選択肢の一つになったかもしれません。
半面、しっかり勉強できたから(まだまだ、相当ひよっこですが)
給料は今から頑張れば良いかという気持ちもあります。
要するに、就職活動時には人生設計も大事ですよって事です。
まとめ
「病院薬剤師を選択した時に考えていた事が
実際に薬剤師を経験して、どう変わったか」を話しました。
薬チは
学生の就職活動は病院一択でしたが
薬剤師を経験して思った事・考えた事が
就職活動時にあれば、病院薬剤師とは違う選択をしたかもしれません。
「保険薬剤師、病院薬剤師の仕事内容・求められることの違い」などを徹底的に調べ
経験者に話をもっと聞いておけば良かったと思っています。
新卒病院就職、離職、コロナ禍での調剤薬局転職の経験で分かった事、薬剤師の現状と将来性 まとめ
やはり自分で調べるのだけでは、限界があり
多少の主観は入ってしまうかもしれませんが、経験者の話は重要です。
【コロナ禍】薬剤師がおすすめする転職サイト!離職率を減らす転職方法
薬学生のみなさんも色々な人に話を聞いてみて下さい。
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