新卒病院就職、離職、コロナ禍での調剤薬局転職の経験で分かった事、薬剤師の現状と将来性 まとめ

薬チ

対象:薬剤師、薬学生
薬剤師になりたいけど今後は大丈夫?
学生のうちに何かしたほうが良い?薬剤師の資格だけあれば大丈夫?
どんな薬剤師が必要になっていくの?
生活はしていける?

と、不安な事、疑問に思う事が多くあると思います。
私の経験に沿って、学んだ事、気付き等から薬剤師の現状と将来性を解説してみようと思います。

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1.薬剤師国家資格だけでは生き残れない。薬剤師の現状と将来性

・薬剤師の飽和 売り手市場の終了
・薬剤師業務(調剤業務、監査業務等の一般業務)だけでは生き残れない
・年収下降方向、給料格差の発生
・薬剤師にも働き方改革、デジタル化等の変化

薬剤師業務をただ行うだけでは、なかなか生き残れなくなっていくのが、薬剤師の現状です。

年々、薬剤師業界も変化があり、更にコロナ禍でその動きが促進されています。
国が推進している事の中には働き方改革、デジタル化等の変化を促している。
薬剤師が苦手とする分野が多くあると思います。

今の働き方では、6年間大学に行き私立では高い学費を払っても、現状薬剤師の収入は下がる一方。生活すら厳しくなる時代がやってきます。(言い過ぎかも)

調剤薬局は経営すら危ぶまれています。過去の薬価差等で儲けられた時とは異なります。
薬剤師になったら給料いっぱい貰えて安泰だ!なんて時代はとうの昔に終わったのです。

自分で少しでも未来の事を考え、予測して対応できる「人」にならなければなりません。
特に、学生・新卒には早くからこの事に気付き、何事にも考えて考えて考えてそして対応していく事が本当に大事だと思います。

国家試験だけ本気でがんばるぞ!日々の業務を淡々とこなす!だけではダメなんです。

2.今だから思う薬学生時に絶対にやるべき事!

・人生設計
・資格は取れるうちに取得
・簡単に身につくスキル

とにかく「ライフステージの変化を見越して人生設計」が1番大事!!

人生設計→今のうちに出来ること→就職→その他のすること→転職

何をするにも人生設計をもとに資格の必要性、就職、転職等を計画していく事になるかと思います。
【将来を考えて人生にゆとりを!】将来設計のメリットや立て方をご紹介!(外部リンク)
そして、学生のうちに取れる資格は絶対に取っておくべきだと思います。
就職してからは時間を作るのも苦労します。子供が出来てからなんてそれはもう大変です。

資格以外でも学生時代にある程度簡単に取得できる「スキル」もあります。例えば、薬剤師で苦手な人が多いと思われるデータ系。ただただExcelでソート、集計ができるだけでも重宝される場所もあるでしょう。

3.新卒薬剤師なぜ病院就職を選んだのか成功と後悔

成功
・業務形態が自分にあっていた
・職場環境が良かった
・早い時期から多くのことを経験(委員会、担当業務、論文等)
後悔
・新卒就職時に他業種も熟考すべきだった

私は新卒で病院を選んだのは臨床が学べるため「取り敢えずまずは病院」という理由でした。
ちなみに、この理由はオススメできません。

成功
新卒入社した病院の職場環境はとても良かったです。
新設で初新卒採用だった事もあり、やらせてもらえる事が多く(担当業務、委員会等)早かった事と業務形態も私には合っていたと思います。
中規模グループ病院ということもあり、毎年5~6人ぐらい新卒採用がありました。
最終的に薬剤師は35人になっていて、上の立場を経験し自分なりの「考え方」を見つけることも出来たと思います。
運良く論文や学会発表に熱心な上司がいて、毎年1本以上執筆または発表させて頂けました。(これは運が良かった)
  「新卒、病院業務形態の種類と選び方」(執筆予定)

やはり、業務はとんでもなく多く早さも求められ辛い事や苦しい事もありましたが、上の立場になるにつれて先輩薬剤師の言ってることの意図まで分かるようになってきました。
多くの事を早くから経験出来て学んだ事も多く、病院選びは成功してたと思います。

後悔
正直、病院選びでの後悔はありません。
しかし、新卒薬剤師の就職先は大きくわけて病院・薬局・ドラッグストア・製薬メーカー・その他となるかと思いますが、「その他」についてもっと調べておけば良かったと今は感じます。病院・薬局を経験して後付けで今だから思う事だと思いますが、医療のマーケティング・コンサルティング業界に興味が出てます。上記の「人生設計」の中で、自分の価値観をもっと考えぬいていれば、就職も違った形になったのかなあ、それはそれで楽しそうだなあと思ってます。
(ついでに私は人生設計が曖昧だったため、専門認定の資格も取るのが遅れてしまいました。)

4.ネガティブな離職・退職を減らすための対策

・人生設計と価値観を確立
・仕事とプライベートの希望と優先順位を考慮

対策としてはやはり就職活動時に仕事・プライベートの自分の価値観を確立することが大事だと思います。
そこから業種リサーチ→自分の価値観と人生設計から、希望に近い職場を抽出する→職場環境等希望の優先順位を考慮して選んでいく感じです。

どの業種でも職場環境(人間関係)に悩む人が多いみたいです。

転職会社によっては実際に担当エリアに足を運び、職場環境にも詳しい所があり
同じような悩み不安があるようなら、ネガティブな退職を減らすためにも
そういったのを重視して転職会社を選ぶ手もあります。

5.保険調剤薬局に転職した理由と考え

・理由:年収
・ライフステージの変化
・数字的な経営、運営に興味あり、中規模の早くキャリアップできる会社を選択

正直に言えば「年収」ですね。
共働きの中、周りに親戚がいなかったのでどうしても見てもらいたい時に厳しかった事、2人目の子供が産まれた事で収入も上げないとと思い、実家周辺に引っ越しのタイミングで転職しました。
やはり、都内で持ち家を購入しようと思ったら病院では年収的に厳しいと思われたので、調剤薬局に転職しました。要するにライフステージの変化です。
転職活動をする前はもっと年収は上がると思ってました。コロナ禍でなければ、年収はもっと上がってたかもしれませんが、、、
そして、私は薬局経営、運営に関わる数字に興味があったので、可能な限り早くキャリアアップ出来る所というのも視野に入れて転職活動しました。

6.まとめ

薬剤師は売り手市場から買い手市場に移行しています。
専門分野を極める、薬剤師のスキル+αを身に付ける等の必要性が出て来ています。
就職、転職するのは難しくなり、給料格差も生じてくるでしょう。
早くから人生設計を考えて、早くからそれに必要な事に取り組んでみてください。
「あーしとけば良かった!こーしとけば良かった!」って後悔する前に行動してみてください。

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